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上林順一郎
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おかあさんは わたしを生んだの
それから わたしをそだてたの
それから わたしをたのしみにしてたの
それから わたしのために泣いたの
それから
それから あとはいえないの
サトウハチローの「おかあさんはわたしを生んだの」と題する詩です。
サトウハチローは「おかあさん」と題する詩集を三巻も出すほど「おかあさん」の歌を数多く書いた詩人ですが、 実は子どもの頃からわんぱくのかぎりを尽くし、青年時代は不良少年として家から勘当されること10数回、実家に居つくことなく放縦生活を送った人です。しかし、いや、だからこそ「おかあさん」という詩を数多く書いたのでしょう。
5月の第二日曜日は「母の日」、おかあさんへの感謝の気持ちを表す日とされています。もともとはアメリカの教会学校ではじまったものですが、最近日本の教会学校では「母の日の行事」が少なくなっているようです。シングルファーザーの家庭への配慮があるのかもしれませんが、「おかあさん」の役割もしている「おとうさん」への感謝がもっとあってもよいと思うのです。
「わたしは決して声をたてず、黙して自分を抑えてきた。今、わたしは子を産む女のようにあえぎ、激しく息を吸い、また息を吐く」(イザヤ書42:14)
聖書の神様は「父なる神」であり、こどもを産む「おかあさん」の苦しみを共にする方であり、わたしのために泣いてくれる「おかあさん」でもあります。
「おとうさんの愛」と「おかあさんの涙」への感謝の日が5月と6月にやってきます。
おとうさんとおかあさんを与えてくださった神様にまず感謝!
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2023年5月 |
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